Feature Data Objects(FDO) FDO の基本操作 2009 年 4 月

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1 Feature Data Objects(FDO) FDO の基本操作 2009 年 4 月

2 2009 Autodesk, Inc. All Rights Reserved. Except as otherwise permitted by Autodesk, Inc., this publication, or parts thereof, may not be reproduced in any form, by any method, for any purpose. Certain materials included in this publication are reprinted with the permission of the copyright holder. Trademarks The following are registered trademarks or trademarks of Autodesk, Inc., in the USA and other countries: 3DEC (design/logo), 3December, 3December.com, 3ds Max, ADI, Alias, Alias (swirl design/logo), AliasStudio, Alias Wavefront (design/logo), ATC, AUGI, AutoCAD, AutoCAD Learning Assistance, AutoCAD LT, AutoCAD Simulator, AutoCAD SQL Extension, AutoCAD SQL Interface, Autodesk, Autodesk Envision, Autodesk Insight, Autodesk Intent, Autodesk Inventor, Autodesk Map, Autodesk MapGuide, Autodesk Streamline, AutoLISP, AutoSnap, AutoSketch, AutoTrack, Backdraft, Built with ObjectARX (logo), Burn, Buzzsaw, CAiCE, Can You Imagine, Character Studio, Cinestream, Civil 3D, Cleaner, Cleaner Central, ClearScale, Colour Warper, Combustion, Communication Specification, Constructware, Content Explorer, Create>what's>Next> (design/logo), Dancing Baby (image), DesignCenter, Design Doctor, Designer's Toolkit, DesignKids, DesignProf, DesignServer, DesignStudio, Design Studio (design/logo), Design Web Format, Discreet, DWF, DWG, DWG (logo), DWG Extreme, DWG TrueConvert, DWG TrueView, DXF, Ecotect, Exposure, Extending the Design Team, Face Robot, FBX, Filmbox, Fire, Flame, Flint, FMDesktop, Freewheel, Frost, GDX Driver, Gmax, Green Building Studio, Heads-up Design, Heidi, HumanIK, IDEA Server, i-drop, ImageModeler, imout, Incinerator, Inferno, Inventor, Inventor LT, Kaydara, Kaydara (design/logo), Kynapse, Kynogon, LandXplorer, LocationLogic, Lustre, Matchmover, Maya, Mechanical Desktop, Moonbox, MotionBuilder, Movimento, Mudbox, NavisWorks, ObjectARX, ObjectDBX, Open Reality, Opticore, Opticore Opus, PolarSnap, PortfolioWall, Powered with Autodesk Technology, Productstream, ProjectPoint, ProMaterials, RasterDWG, Reactor, RealDWG, Real-time Roto, REALVIZ, Recognize, Render Queue, Retimer,Reveal, Revit, Showcase, ShowMotion, SketchBook, Smoke, Softimage, Softimage XSI (design/logo), SteeringWheels, Stitcher, Stone, StudioTools, Topobase, Toxik, TrustedDWG, ViewCube, Visual, Visual Construction, Visual Drainage, Visual Landscape, Visual Survey, Visual Toolbox, Visual LISP, Voice Reality, Volo, Vtour, Wire, Wiretap, WiretapCentral, XSI, and XSI (design/logo). The following are registered trademarks or trademarks of Autodesk Canada Co. in the USA and/or Canada and other countries: Backburner,Multi-Master Editing, River, and Sparks. The following are registered trademarks or trademarks of MoldflowCorp. in the USA and/or other countries: Moldflow, MPA, MPA (design/logo),moldflow Plastics Advisers, MPI, MPI (design/logo), Moldflow Plastics Insight,MPX, MPX (design/logo), Moldflow Plastics Xpert. Disclaimer THIS PUBLICATION AND THE INFORMATION CONTAINED HEREIN IS MADE AVAILABLE BY AUTODESK, INC. "AS IS." AUTODESK, INC. DISCLAIMS ALL WARRANTIES, EITHER EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO ANY IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY OR FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE REGARDING THESE MATERIALS. Published By: Autodesk, Inc. 111 Mclnnis Parkway San Rafael, CA 94903, USA

3 目次 第 1 章 FDO の基本操作...1 Feature Data Objects API について... 1 このドキュメントの目的... 2 関連ドキュメント... 3 プロバイダの概要... 4 フィーチャの説明... 5 システム要件... 7 オペレーティングシステムおよび RDBMS クライアントソフトウェア... 7 開発環境用ソフトウェア... 7 Windows XP SP Red Hat Enterprise Linux スタートアップ... 7 FDO のインストール... 7 オープンソース版... 7 エンタープライズ版... 7 C++ アプリケーション開発環境のセットアップ... 8 Windows... 8 ヘッダ... 8 ライブラリ... 8 ダイナミックリンクライブラリ... 9 シンボルテーブルファイル ( プログラムデータベースファイル )... 9 ソース... 9 Linux... 9 C++ API リファレンスドキュメントの入手... 9 プロバイダに接続するコードの記述... 9 プロバイダレジストリの作成 接続マネージャの作成 接続の作成 プロバイダのデータストアタイプの取得 従属ファイルのリストの取得 接続プロパティの取得 接続プロパティの値の取得 接続プロパティの設定 接続のオープン 保留中の接続のオープン 従属ファイルのリストの取得 次の手順 ArcSDE プロバイダ iii

4 MySQL プロバイダ SDF SHP および ODBC プロバイダ WFS および WMS プロバイダ 機能 API コマンド機能 ユーザ管理 API ユーザ管理機能 データストア管理 API 空間コンテキスト API 用語集 許容差 (Tolerance) 第 2 章エンタープライズプロバイダ...17 エンタープライズ FDO プロバイダのシステム要件 オペレーティングシステム データソースのバージョン データソースに関する特記事項 Oracle 文字セットの設定 接続 Oracle ODBC ドライバ バージョン管理 SQL Server 文字セットの設定 接続 ユーザ管理とデータストア管理 フィーチャ一覧 接続 API ラスタープロバイダでサポートされているファイル形式 コマンド機能 ユーザ管理 API ユーザ管理 SQL コマンド データストア管理 API 空間コンテキスト API 例外メッセージ Connection Not Established( 接続が確立されません ) Membership of the public role cannot be changed( パブリックロールのメンバーシップを変更できません ) 第 3 章エンタープライズプロバイダによって使用される RDBMS クライアントのインストール...31 はじめに Windows 上での Oracle データベースのインストールおよび構成 インストーラの取得 古いバージョンの除去 インストーラの実行 データベースの作成 リスナの追加 サービス名の追加 Linux 上での Oracle データベースのインストールおよび構成 はじめに インストール iv 目次

5 インストーラの取得 インストール手順書の取得 ハードウェア要件の確認 ソフトウェア要件の確認 必要な UNIX グループおよびユーザの作成 必要なディレクトリの作成 カーネルパラメータの構成 Oracle ユーザのシェル制限の設定 Oracle アカウントの構成 インストーラの実行 インストール後のタスク パッチの適用 構成 環境の設定 データベースの作成 データベースの構成 リスナの作成 サービス名の追加 システムブート時の Oracle データベースとリスナの自動起動 Linux 上での Oracle クライアントのインストールおよび構成 はじめに インストール インストール手順書の取得 インストーラの取得 事前の手順 インストーラの実行 構成 環境変数の設定 ローカルサービス名の追加 接続のテスト SQL Server 2000 のインストールおよび構成 インストール 構成 接続 SQL Server 2005 Developer Edition のインストールおよび構成 インストール 接続 第 4 章オープンソースプロバイダ...51 オープンソース FDO プロバイダのシステム要件 オペレーティングシステム データソースのバージョン データソースに関する特記事項 MySQL 文字セットの設定 SDF ファイルサイズ システム要件 ソフトウェア ディスク容量およびメモリ Windows 目次 v

6 Linux フィーチャ一覧 接続 API Oracle に接続された ArcSDE プロバイダのユーザ名とパスワードを作成する SQL Server に接続された ArcSDE プロバイダのユーザ名とパスワードを作成する ODBC プロバイダに接続する 接続プロパティの概要 MS Access ファイル用の ODBC DSN を作成する Excel ファイル用の ODBC DSN を作成する Oracle データベース用の ODBC DSN を作成する MySQL データベース用の ODBC DSN を作成する SQL Server データベース用の ODBC DSN を作成する コマンド機能 ユーザ管理 MySQL データストア管理 API 空間コンテキスト API 例外メッセージ Connection Not Established( 接続が確立されません ) Incorrect usage of DB GRANT and GLOBAL PRIVILEGES(DB GRANT および GLOBAL PRIVILEGES の使用が間違っています ) 第 5 章オープンソースプロバイダが使用する RDBMS クライアントをインストールする...71 はじめに ArcSDE クライアントを Windows にインストールして設定する インストール 設定 ArcSDE クライアントを Linux にインストールして設定する インストール 設定 MySQL クライアントを Windows にインストールして設定する インストール 設定 MySQL を Linux にインストールして設定する インストール 設定 ODBC を Linux にインストールして設定する ドライバマネージャのインストール vi 目次

7 FDO の基本操作 1 このドキュメントは Feature Data Objects(FDO)API を導入して実行するために使用することができます このドキュメントで扱う内容の詳しい説明は このドキュメントの目的 のセクションに記載されています このドキュメントについてのご意見は misd.docs@autodesk.com にお寄せください Feature Data Objects API について FDO API は GIS ( 地理情報システム ) データを格納 取得 および更新するための いくつかのバックエンドデータソーステクノロジへの汎用インタフェースを提供します FDO では このインタフェースを新たなデータソーステクノロジに拡張するためのモデルを提供します 汎用 API は拡張可能で 特定のプロバイダにカスタムコマンドを追加することができます プロバイダとは ある特定のデータソーステクノロジで格納されたデータへのアクセス提供に特化した FDO API の実装のことです たとえば MySQL プロバイダは MySQL データベースに格納された GIS データへのアクセスを提供し SHP 用 OSGeo FDO プロバイダは SHP ファイルに格納された GIS データへのアクセスを提供します プロバイダによる FDO API の実装範囲は 基礎となるデータソーステクノロジのネイティブ機能によって限定されます クライアントアプリケーションはプロバイダへの接続を確立し 次に接続オブジェクトを使用して Select などの FDO アクション用のコマンドオブジェクトを作成します クライアントはコマンドオブジェクトを使用してコマンドパラメータを設定し 一部のパラメータはオプションでデフォルト値のままにします Select などのように 該当する場合は コマンドの実行により コマンドの結果を格納するリーダオブジェクトが返されます クライアントアプリケーションは FDO 機能 API を使用して 特定のプロバイダがどのサービスを提供するかを判別することができます たとえば SDF 用 OSGeo FDO プロバイダはデータの挿入をサポートしますが WMS 用 OSGeo FDO プロバイダはサポートしません FDO フィーチャデータの格納は 以下の包含関係階層としてモデル化することができます データソースは 1 つ以上のデータストアを含むことができます データストアは 1 つ以上のフィーチャスキーマと 1 つ以上の空間コンテキストを含むことができます フィーチャスキーマは 1 つ以上のフィーチャクラスを含むことができます フィーチャクラスはフィーチャジオメトリプロパティ オプションで 1 つ以上の非フィーチャジオメトリプロパティ さらにオプションで他のタイプのプロパティを含みます ジオメトリは 1 つまたは複数の XY 点あるいは XYZ 点のリストとして定義されるか または円弧などのようにパラメータ的に定義される ジオメトリコンストラクトを使用して表現されます ジオメトリは通常 2 次元または 3 次元ですが 動的セグメントの基礎を提供するための計測次元 (M) も含むことができます FDO ジオメトリは OpenGIS Simple Features Implementation Specification for SQL ( バージョン 1.1 ドキュメント ) に基づいていますが z 次元 計測次元 および円弧を含むように拡張されています 1

8 スキーマとは 現実世界のオブジェクトをモデル化するために使用される データタイプの論理記述です スキーマは 実際のデータインスタンス ( つまり 特定の道路または土地区画 ) ではなく メタデータです スキーマは データストア内に存在すると考えられるデータタイプのモデルです FDO フィーチャスキーマは XML ファイルに書き込むことができます スキーマの FDO XML 形式は OpenGIS Consortium Geography Markup Language ( バージョン ドキュメント ) に基づいています スキーマモデルは クラスおよびプロパティを使用したオブジェクトベースで どの物理ストレージフォーマットにも無関係です API は Windows と Linux の 2 つのプラットフォーム上で エンタープライズおよびオープンソースの 2 つのフォーマットで使用できます エンタープライズバージョンの API は すべてのオープンソースコンポーネントに加え いくつかの独自コンポーネントを含んでいます このドキュメントのエンタープライズバージョンでは オープンソースコンポーネントと独自コンポーネントの両方について説明します このドキュメントのオープンソースバージョンでは オープンソースコンポーネントについてのみ説明します エンタープライズ版は Autodesk Map 3D および Autodesk MapGuide Enterprise 製品の一部としてリリースされています FDO API はこれらの製品内で公開されていません オープンソース版はソースコードとしてリリースされており Open Source Geospatial Foundation の Web サイト ( から gzip された tar ファイル形式でダウンロードするか Subversion リポジトリから直接ダウンロードできます プロジェクト名は Fdo です プロジェクトドキュメントには ソースから Fdo ソフトウェアをビルドし 両方のプラットフォームにインストールする方法についてのドキュメントが含まれています このドキュメントの目的 このドキュメントの主な目的は FDO ソフトウェアをインストールし このソフトウェアを使用してプロバイダに接続してプロバイダを構成するアプリケーションを作成するために役立つ情報を提供することです プロバイダの構成 とは ユーザアカウントの作成および削除 ユーザへのデータベース特権の付与および削除 データストアの作成および破棄 空間コンテキストの作成および破棄を意味しています すべてのプロバイダで構成をサポートしているわけではありません 13 ページの コマンド機能 を参照してください RDBMS ベースのプロバイダ (SQL Server を除く ) を完全に機能させるためには rdbms クライアントソフトウェアをインストールして構成しておく必要があります このドキュメントでは これらのクライアントのインストールおよび構成について説明します SQL Server クライアントが自分のコンピュータ上にあると便利な場合があるため このクライアントのインストールについても説明します このドキュメントでは プロバイダに接続して構成するために使用するクラスおよびメソッドを特定しますが それらの使用方法の詳細は説明しません 詳細は FDO API リファレンスのドキュメントを参照してください Doxygen を使用することで doxygen タグで囲まれて C++ ヘッダに埋め込まれたコメントから API リファレンスドキュメントを生成することができます FDO 開発者用ガイド (FDG_FDODevGuide.pdf) には FDO アプリケーションのための FDO API のカスタマイズフィーチャおよび開発フィーチャが追加で記載されています この開発者用ガイドでは このドキュメントで紹介する FDO API の範囲を広げ フィーチャプロバイダの役割を詳しく説明し アプリケーションのコーディング方法についての詳細な情報と事例を提供しています 2 第 1 章 FDO の基本操作

9 関連ドキュメント リファレンスドキュメントには このドキュメントのほかに以下のドキュメントがあります ReadMe および API リファレンスドキュメントのファイル形式は Windows では HTML または CHM ファイル Linux では HTML ファイルです このドキュメント 開発者用ガイド およびオープンソース構築ドキュメントの形式は HTML および PDF です FDO ReadMe FDO 開発者用ガイド Building FDO Open Source FDO API Reference FDO API Reference - Managed OSGeo FDO Provider for ArcSDE API Reference OSGeo FDO Provider for MySQL API Reference OSGeo FDO Provider for ODBC API Reference OSGeo FDO Provider for SDF API Reference OSGeo FDO Provider for SHP API Reference OSGeo FDO Provider for WMS API Reference Autodesk FDO Provider for Oracle API Reference (Autodesk ソフトウェアにのみ付属 ) Autodesk FDO Provider for Raster API Reference (Autodesk ソフトウェアにのみ付属 ) Autodesk FDO Provider for SQL Server API Reference (Autodesk ソフトウェアにのみ付属 ) 注 : WFS 用 FDO プロバイダには WFS 固有の公開 API がないため FDO API を使用してすべての機能にアクセスします 関連ドキュメント 3

10 プロバイダの概要 プロバイダには 以下の RDBMS ベースのFDO プロバイダおよびファイルベースの FDO プロバイダがあります ここではプロバイダの完全な名前が記載されていますが このドキュメントの後述の部分で参照するときは 短縮名が使用されることがあります Autodesk プロバイダは 市販の Autodesk ソフトウェアにのみ付属しています オープンソースプロバイダは Open Source Geospatial Foundation (OSGeo) の一部でもあります プロバイダ名 ArcSDE 用 OSGeo FDO プロバイダ MySQL 用 OSGeo FDO プロバイダ ODBC 用 OSGeo FDO プロバイダ SDF 用 OSGeo FDO プロバイダ SHP 用 OSGeo FDO プロバイダ WFS 用 OSGeo FDO プロバイダ WMS 用 OSGeo FDO プロバイダ 説明 ESRI ArcSDE ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取りおよび書き込みアクセスします ( つまり 基礎となる Oracle または SQL Server データベースを使用します ) スキーマの記述と 既存のスキーマ内のフィーチャデータの挿入 選択 更新 および削除をサポートします スキーマの作成または削除はサポートしません MySQL ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取りおよび書き込みアクセスします 空間データタイプおよび空間クエリー操作をサポートします カスタム API では 情報の収集 例外のトランスミット データストアのリスト および接続オブジェクトの作成が可能です MySQL アーキテクチャは ストレージの各種エンジン 特性 および機能をサポートします ODBC ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取りおよび書き込みアクセスします XYZ フィーチャオブジェクトをサポートし X 列 Y 列 ( オプションで Z 列 ) を持つリレーショナルデータベーステーブルのフィーチャクラスを定義できます スキーマの作成または削除はサポートしません オブジェクトの位置情報は オブジェクト定義の別のプロパティに格納されます SDF ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取りおよび書き込みアクセスします オートデスクの地理空間ファイル形式である SDF は 複数のフィーチャと属性をサポートし 大容量のデータセットに対するパフォーマンスと 他のオートデスク製品との相互運用性を実現できます 空間インデックス作成をサポートし データベースストレージの代替としても有効です このリリースの SDF プロバイダは SDF ファイル形式のバージョン 3.0 をサポートしています ESRI SHP ベースのデータストア内にある既存の空間データと属性データに読み取りおよび書き込みアクセスします このデータストアは ジオメトリ インデックス および属性ごとに別のシェイプファイルで構成されています それぞれの SHP ファイルと関連する DBF ファイルは 単一のジオメトリプロパティを持つフィーチャクラスとして処理されます これはデータベースストレージの代替として有効ですが ロックはサポートしません OGC WFS ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取り専用でアクセスします クライアント / サーバ環境をサポートし GML でコード化された空間データを 1 つまたは複数のウェブフィーチャサービスサイトから取得します クライアント / サーバ通信は XML でコード化されますが 例外として フィーチャジオメトリは GML でコード化されます このプロバイダ用の公開 API ドキュメントは存在しません すべての WFS 機能には 基本の FDO API からアクセスできます OGC WMS ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取り専用でアクセスします ウェブマップサービス (WMS) では 空間的に参照されるデータのマップを 地理情報から動的に作成します この地理情報は一般的に PNG GIF または JPEG でレンダリングされているか ベクトルベースの Scalable Vector Graphics (SVG) または Web Computer Graphics Metafile (WebCGM) 形式でレンダリングされています 4 第 1 章 FDO の基本操作

11 プロバイダ名 Oracle 用 Autodesk FDO プロバイダ ラスター用 Autodesk FDO プロバイダ SQL Server 用 Autodesk FDO プロバイダ 説明 Oracle ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取りおよび書き込みアクセスします 空間インデックスの作成 ロングトランザクション および持続ロックをサポートします カスタム API では プロバイダ情報の収集 クライアントサービス例外のトランスミット データストアのリスト および接続オブジェクトの作成が可能です ラスターベースのファイル形式のフィーチャデータに読み取り専用でアクセスします 各種イメージと GIS データ形式 (JPEG PNG MrSID など ) をサポートします 地理参照ファイルベースのラスターイメージおよびファイルベースのグリッド範囲をサポートします 衛星画像のようなピクセルベースのイメージは ベクトルデータの背景として有用です Microsoft SQL Server ベースのデータストアのフィーチャデータに読み取りおよび書き込みアクセスします カスタム API は スキーマの読み取りおよび書き込みアクセスと 地理空間データおよび非地理空間データの読み取りおよび書き込みアクセスをサポートします フィーチャの説明 それぞれの FDO API フィーチャについて 以下の表で説明します 注 : このセクションでは プロバイダ の各章の フィーチャ一覧 セクションで参照するフィーチャについて説明します フィーチャコマンド Connection Capabilities Datastore Describe Schema Apply Schema Spatial Contexts Select Select Aggregates Insert Update Delete SQL Command Transactions Locking 説明 データストアに接続します プロバイダがサポートするフィーチャおよびサポートしないフィーチャについての情報をプログラムで取得します データストアを作成 破棄 またはリストします データストアからフィーチャスキーマを取得します データストアにフィーチャスキーマを作成します ジオメトリデータの格納と操作に必要なプロパティを管理します FDO フィルタと式言語を使用して データストアからフィーチャのセットを選択します データストアからフィーチャのグループを選択し それぞれのグループにフィルタを適用します フィーチャスキーマクラスのインスタンスを作成し それをデータストアに追加します データストア内のフィーチャを変更します データストア内のフィーチャを削除します 基本の RDBMS に対して SQL 文の実行をサポートします 表データを返す文と クエリータイプでない操作を実行する文を区別するために 2 つの実行メソッドが用意されています トランザクション処理 ( 開始 コミット ロールバック ) をサポートします 持続ロックとトランザクションロックをサポートします 持続ロックが適用されるのは ユーザがオブジェクトへの排他アクセスを長期間必要とする場合です ( たとえば 複数セッションが必要なとき ) これに対し トランザクションロックが適用されるのは トランザクションの間だけオブジェクトへの排他アクセスが必要な場合です このようなトランザクションは オブジェクトの変更に必要な時間を範囲に含むこともできます フィーチャの説明 5

12 フィーチャ Long Transactions スキーマ機能 Schema Overrides ( スキーマに対する優先設定 ) Foreign Schemas ( 外部スキーマ ) Associations( 関連付け ) Data Property Constraints ( データプロパティ拘束 ) Inheritance( 継承 ) Object Properties ( オブジェクトプロパティ ) セットアップおよびツール Feature Schema Serialization ( フィーチャスキーマシリアライゼーション ) Feature Data Serialization( フィーチャデータシリアライゼーション ) XML Configuration (XML 構成 ) 説明 1 つまたは複数のオブジェクトへの条件付きの変更をグループ化します ルートロングトランザクションは永続データを表します ルートロングトランザクションに続くトランザクションは オブジェクトの改訂を表し 改訂はオブジェクトへの永続的な変更を含みません これによって FDO アプリケーションは フィーチャ ( 論理 ) スキーマと プロバイダデータストアの物理スキーマとの間のマッピングをカスタマイズできます Schema Mappings( スキーママッピング ) は Schema Override のセットを使用してカスタマイズされます 各フィーチャスキーマには関連付けされたセットがいくつかある場合があります フィーチャスキーマが適用されるのは FDO プロバイダにつき 1 つのセットです サードパーティアプリケーションによって作成されたスキーマの内部に格納されているデータにアクセスします クラス間の関係を記述します 関連付けでは 関連付けられるクラス間のリンクを記述するプロパティを保持します リンクは 1 対 1 または多対多とすることができます 1 つのプロパティまたはまとめられた複数プロパティのリストが データストア内のそのクラスのすべてのオブジェクトに対して固有の値を持つということを指定します 2 つ以上のプロパティのリストに基づく固有拘束は 複合固有拘束と呼びます この拘束タイプは Boolean BLOB および CLOB を除くすべてのデータプロパティタイプに適用されます Boolean プロパティが複合固有拘束の一部である場合 これを含めることができます フィーチャクラス階層をサポートします タイプがクラスのクラスプロパティをサポートします OGC GML フォーマットを使用して フィーチャスキーマ Schema Overrides および空間コンテキストの情報を読み取りおよび書き込みます OGC GML フォーマットを使用して フィーチャデータを読み取りおよび書き込みます プロバイダ固有の構成をサポートします 6 第 1 章 FDO の基本操作

13 システム要件 オペレーティングシステムおよび RDBMS クライアントソフトウェア これらの要件は エンタープライズプロバイダおよびオープンソースプロバイダについて説明した章で指定します 開発環境用ソフトウェア FDO API は C++ で記述されています このドキュメントのクラスリファレンスは C++ クラスのものです また 同等の管理対象クラスインタフェースが Windows で利用できます Windows XP SP2 FDO API のエンタープライズ版およびオープンソース版の両方について 開発用に Microsoft Visual Studio 2005 を使用する必要があります (Express Standard または Professional 版 ) Red Hat Enterprise Linux 3 プログラミング環境は GNU です スタートアップ FDO のインストール オープンソース版 FDO のオープンソース版のインストールについては Building FDO Open Source のドキュメントで説明されています このドキュメントは から入手できます ドキュメントには ソースの取得 バイナリの作成 およびバイナリのインストールについて記載されています エンタープライズ版 FDO は Autodesk Map 3D および Autodesk MapGuide Enterprise のインストールの一部としてインストールされます FDO C++ API および C# API は AutoCAD Map3D 2008 で公開されています FDO C# API は MapGuide Enterprise 2007 Server で公開されています システム要件 7

14 C++ アプリケーション開発環境のセットアップ Windows FDO ソースフォルダにあるソリューションファイル (.sln) およびプロジェクトファイル (.vcproj) の設定を確認します インストールパスを使用して ヘッダとライブラリがコンパイル中に見つけられ 共有オブジェクトが実行時に見つけられるように環境をセットアップします ソースパスを使用して デバッガが実行時にプログラムデータベースファイル ( シンボルテーブル ) およびソースファイルを見つけられるように環境をセットアップします ソリューションプロパティまたはプロジェクトプロパティを設定するか Visual Studio ツールオプションを設定するか または環境変数 (PATH) を設定することで 各種ファイルを表示できるようにすることができます プロパティ方式の最初の手順は Solution Explorer からソリューションまたはプロジェクトを選択し 右クリックしてポップアップメニューを表示して [Properties] を選択します そうすると プロパティダイアログボックスが表示されます プロジェクトのプロパティダイアログボックスが表示されたら 次の手順では プロパティダイアログボックスのコンテンツペインの [Configuration Properties] を展開します ツールオプション方式の最初の手順は メインメニューバーの [ ツール ] メニューから [ オプション ] を選択します そうすると オプションダイアログボックスが表示されます ヘッダ プロパティダイアログボックスのコンテンツペインで [Configuration Properties] を展開し [C/C++] を選択します [General] を選択し [Additional Include Directories] を編集します オプションダイアログボックスのコンテンツペインで [Projects and Solutions] を展開し [VC++ Directories] を選択します [Show directories for:] というラベルのスピンボックスで [Include files] を選択します 手順に従ってディレクトリを追加します ライブラリ プロジェクトプロパティダイアログボックスのコンテンツペインで [Configuration Properties] を展開し [Linker] を選択します [General] を選択し [Additional Library Directories] を編集します オプションダイアログボックスのコンテンツペインで [Projects and Solutions] を展開し [VC++ Directories] を選択します [Show directories for:] というスピンボックスで [Library files] を選択します 手順に従ってディレクトリを追加します 8 第 1 章 FDO の基本操作

15 ダイナミックリンクライブラリ オプションダイアログボックスのコンテンツペインで [Projects and Solutions] を展開し [VC++ Directories] を選択します [Show directories for:] というスピンボックスで [Executables] を選択します 手順に従ってディレクトリを追加します XP を使用して PATH 環境変数を設定します シンボルテーブルファイル ( プログラムデータベースファイル ) オプションダイアログボックスのコンテンツペインで [Debugging] を展開し [Symbols] を選択します 手順に従ってディレクトリを追加します ソース ソリューションプロパティダイアログボックスのコンテンツペインで [Common Properties] を展開します 次に [Debug Source Files] を選択します 手順に従ってディレクトリを追加します オプションダイアログボックスのコンテンツペインで [Projects and Solutions] を展開し [VC++ Directories] を選択します [Show directories for:] というスピンボックスで [Source files] を選択します 手順に従ってディレクトリを追加します Linux LD_LIBRARY_PATH 環境変数を設定します C++ API リファレンスドキュメントの入手 API リファレンスドキュメントは doxygen を使用して ヘッダファイルのコメントを処理して作成されています doxygen は html ファイルを作成するとき 生成されるファイル構造全体にこれらのファイルを分散させて すばやくアクセスできるようにします これによって クラスの html ファイルへの直接リンクを防ぎます FDO クラスリファレンスドキュメントを読む必要があるときは FDO C++ API リファレンスのホームページを参照し 右側のペインの [Classes] タブをクリックして クラス名をクリックします ホームページは <install directory>/docs/html/fdo_api ディレクトリにあります プロバイダに接続するコードの記述 以下を実行します 1 プロバイダレジストリの作成 2 接続マネージャの作成 3 接続の作成 4 プロバイダのデータストアタイプの決定 5 従属ファイルのリストの取得 6 接続状態の取得 スタートアップ 9

16 7 接続プロパティの取得 8 接続プロパティの値の取得 9 接続プロパティの設定 10 接続のオープン 11 保留中の接続のオープン 12 従属ファイルのリストの取得 ( 該当する場合 ) プロバイダレジストリの作成 FdoProviderRegistry クラスリファレンスの GetProviders メソッドについての説明を参照してください このメソッドは Windows の <install>/bin フォルダおよび Linux の /usr/local/fdo-<version>/lib ディレクトリにある providers.xml ファイルの内容を返します 接続を作成するとき このメソッドで返される文字列を引数として使用します 接続マネージャの作成 接続マネージャは接続を作成します FdoFeatureAccessManager クラスリファレンスの GetConnectionManager メソッドについての説明を参照してください 接続の作成 FdoConnectionManager クラスリファレンスの CreateConnection メソッドについての説明を参照してください プロバイダのデータストアタイプの取得 データストアは ファイル データベース または Web サイトに存在することができます プロバイダは アクセス先のデータストアの場所に応じて分類できます SDF SHP およびラスターのプロバイダはファイルにアクセスし これらのデータストアタイプは File です Oracle MySQL ArcSDE および SQL Server のプロバイダはデータベースにアクセスし これらのデータストアタイプは DatabaseServer です WMS および WFS のプロバイダは Web サイトにアクセスし これらのデータストアタイプは WebServer です ODBC プロバイダはファイルまたはデータベースにアクセスでき このデータストアタイプは Unknown です プロバイダのデータストアタイプは プロバイダへの接続を作成した後に決めることができます FdoIConnectionInfo クラスリファレンスの GetProviderDatastoreType メソッドについての説明を参照してください 10 第 1 章 FDO の基本操作

17 従属ファイルのリストの取得 データストアタイプが File のプロバイダへの接続をオープンした後 従属ファイルのリストを取得することができます sdf ファイルへの接続の場合 リストは sdf ファイルで構成されます shp ファイルへの接続または shp ファイルを含むディレクトリへの接続の場合 リストは shp ファイルに加え.dbf.prj および.shx タイプの関連するその他のファイルで構成されます ラスターファイル (.jpg など ) への接続の場合 リストは jpg ファイルに加え.jgw および.xml タイプの関連するその他のファイルで構成されます FdoIConnectionInfo クラスリファレンスの GetDependentFileNames メソッドについての説明を参照してください 接続プロパティの取得 最初に接続情報を取得します FdoIConnection クラスリファレンスの GetConnectionInfo メソッドについての説明を参照してください 次に 接続プロパティを取得します FdoIConnectionInfo クラスリファレンスの GetConnectionProperties メソッドについての説明を参照してください このメソッドは 接続プロパティ辞書を返します FdoIPropertyDictionary クラスリファレンスの 接続プロパティ辞書内の情報にアクセスするために使用するメソッドについての説明を参照してください これらのメソッドを使用することで プロパティの名前 オプションか必須か デフォルト値を持つか プロパティのタイプ 列挙可能か 列挙可能な場合は列挙値のセットについて 探すことができます 接続プロパティの値の取得 接続に使用されるプロパティのタイプには 以下のものがあります ユーザ名 パスワード ファイルのパス名 URL シンボルホスト名 サービス ID データストア名 プロバイダには それ独自の接続プロパティのセットがあります プロバイダについての章で 接続プロパティについての説明を参照してください 接続プロパティの設定 FdoIPropertyDictionary クラスリファレンスで 接続プロパティディクショナリ内の情報にアクセスするために使用するメソッドについての説明を参照してください スタートアップ 11

18 接続のオープン FdoIConnection クラスリファレンスの Open メソッドについての説明を参照してください 接続がオープンしたことを確認するには GetConnectionState メソッドを呼び出します 保留中の接続のオープン RDBMS ベースのデータプロバイダはどれも接続プロパティを持ち データストアの名前がそこに格納されます 最初に接続を実行するとき データストアプロパティは必要ありません プロパティが設定されないと 接続が成功した場合 その接続は保留状態になります 初期接続の操作の結果 データストアプロパティには RDBMS 内のデータストアの名前が取り込まれ そのオプション属性は必要な値に変更されます FdoIPropertyDictionary オブジェクトの EnumeratePropertyValues メソッドを使用して データストア名のセットを読み取り 辞書オブジェクト内のデータストアプロパティをそれらのいずれかの名前に設定します 次に <strong>fdoiconnection</strong> オブジェクトの Open メソッドを呼び出します この結果 接続が完全にオープンになります 保留中の接続を使用して ArcSDE プロバイダに接続できますが 初期接続の結果として返されるデータストア名のセットには 名前が 1 つしか入っていません 従属ファイルのリストの取得 次の手順 ArcSDE プロバイダ このプロバイダを使用して ArcSDE サーバに接続すると 結果として Oracle または SQL Server データストアに接続されます 次の手順は データストア内のフィーチャスキーマの数と構成を決定して データの保守 (insert update delete) コマンドおよび照会 (select) コマンドを実行できるようにすることです MySQL プロバイダ 次の手順は データストアおよびユーザを作成し その後で フィーチャスキーマを作成してデータ保守および照会コマンドを実行することです SDF SHP および ODBC プロバイダ 次の手順は フィーチャスキーマを作成し データ保守および照会コマンドを実行することです WFS および WMS プロバイダ 次の手順は フィーチャスキーマの構成を決定し 照会コマンドを実行することです 12 第 1 章 FDO の基本操作

19 機能 API この API を使用すると ユーザインタフェース内で公開または非公開とする機能を 現在のプロバイダに応じて決定することができます 機能 API へは接続オブジェクトを使用してアクセスします この API が使用できるかどうかは接続の状態に依存せず 常に使用できます この静的な定義は 最適な状態において現在のプロバイダを経由して使用可能な最大の機能セットを表します たとえば 機能 API によると Oracle プロバイダは update コマンドをサポートしますが update コマンドを実行すると 更新されるテーブルへのアクセスがユーザに許可されていないために例外がスローされる場合があります この例では update 機能はユーザ権限を条件とします この機能を正しく使用するために必要な情報は 例外メッセージにも記載されます クラス名が FdoICommandCapabilities FdoIConnectionCapabilities FdoIExpressionCapabilities FdoIFilterCapabilities FdoIRasterCapabilities FdoISchemaCapabilities および FdoITopologyCapabilities の機能オブジェクトを取得するには FdoIConnection オブジェクトを使用します コマンド機能 FdoIConnection オブジェクトの GetCommandCapabilities メソッドを使用して プロバイダによってサポートされるコマンドのリストと関連する属性を取得します ユーザ管理 API この API を使用して Oracle MySQL または SQL Server プロバイダにユーザを追加したり またはユーザを削除することができます また この API を使用して ユーザに権限を付与することもできます これらの操作を実行するには 管理者権限を持つユーザとしてプロバイダに接続し 接続を保留状態にする必要があります これらの操作は FdoUserManager オブジェクトのメソッドを呼び出して実行します このオブジェクトは 静的な FdoUserManager::Create メソッドを呼び出して作成します ユーザ管理機能 ユーザ管理機能は機能 API に反映されていません つまり これらは FdoIConnection オブジェクトの GetCommandCapabilities メソッドによって返される情報に表示されません FdoUserManager オブジェクトの SupportsDatastoreGrants および SupportsWindowsAuthentication を使用して オブジェクトの一部のメソッドの実行を制御できます オブジェクトの残りのメソッドについては プロバイダの名前をテストして メソッドを呼び出せるかどうかを判断する必要があります 機能 API 13

20 データストア管理 API この API を使用して データストアの作成 破棄 またはリストを行うことができます 3 つの RDBMS プロバイダ (Oracle MySQL および SQL Server) と 1 つのファイルベースのプロバイダ (SDF) が データストアコマンドをサポートしています FdoICommandCapabilities オブジェクトを使用して これを確認できます RDBMS ベースのプロバイダでデータストアを作成および破棄する手順は SDF プロバイダでのこれらの操作の手順と若干異なります 主な違いは RDBMS ベースのプロバイダへの接続は保留状態であって SDF プロバイダへの接続は閉じられた状態であることです Oracle MySQL および SQL Server プロバイダ データストアを作成または破棄するには 以下を実行します 1 管理権限を持つユーザとして プロバイダへの接続を保留状態でオープンします 2 接続オブジェクトを使用して FdoICreateDataStore または FdoIDestroyDataStore コマンドオブジェクトを作成します 3 コマンドオブジェクトを使用して 該当するプロパティ辞書を取得します 4 プロパティ辞書を使用して 値を付与する必要があるプロパティをまず決定し 次にこれらのプロパティ値を設定します 5 コマンドオブジェクトの Execute() メソッドを呼び出します 6 これらの操作結果を確認するために 接続オブジェクトを使用して FdoIListDataStores コマンドを作成します このオブジェクトに対して Execute メソッドを呼び出すと データソース内のデータストアのリストを含むデータストアプロパティリーダが返されます 既定値では このリストにはデータソース内のすべてのデータストアが含まれます オプションとして FdoICreateDataStore コマンドを使用して作成されないデータストアを除外することができます FdoICreateDataStore コマンドを使用して作成されるデータストアと FDO 以外の手段 (SQL コマンドラインなど ) によって作成されるものとの違いは 前者のデータストアが FDO 固有のテーブルを持つ ( 名前に接頭語 F_ または f_ が付く ) ことと FDO メタデータを持つことです FdoICreateDataStore コマンドによって作成されるテーブルのリストは 各プロバイダタイプについての以下の操作を使用して表示できます Oracle: sql> select owner,table_name from dba_tables where owner = '<data store name>'; MySQL: mysql> show tables from <database name>; SQL Server: Enterprise Manager アプリケーションウィンドウの [Console Root] で [Microsoft SQL Servers] [SQL Server Group] [SQL_Servername] [Databases] [database_name] [Tables] の順にクリックします プロバイダにもよりますが 以下のほとんどの値が表示されます f_associationdefinition f_attributedefinition f_attributedependencies f_classdefinition f_classtype 14 第 1 章 FDO の基本操作

21 f_dbopen f_lockname f_options f_sad f_schemainfo f_schemaoptions f_sequence f_spatialcontext f_spatialcontextgeom f_spatialcontextgroup SDF プロバイダ データストアを作成または破棄するには 以下を実行します 1 FdoICreateDataStore コマンドを使用して SDF ファイルを作成し FdoIDestroyDataStore コマンドを使用して SDF ファイルを削除します これらの操作は 接続が閉じられた状態で実行します 2 ファイルシステムを表示して これらの操作を確認します SDF プロバイダは FdoIListDataStores コマンドをサポートしません 空間コンテキスト API 空間コンテキストは ジオメトリデータの格納と操作に必要なプロパティを定義します この API は データストアの空間コンテキストを管理するために使用します 接続オブジェクトを使用して 必要な空間コンテキストコマンド (FdoIActivateSpatialContext FdoICreateSpatialContext FdoIDestroySpatialContext または FdoIGetSpatialContexts) を作成します これらのコマンドを実行するには 接続は開いた状態である必要があります すべてのプロバイダが FdoIGetSpatialContexts コマンドをサポートします ArcSDE MySQL Oracle および SQL Server プロバイダは FdoICreateSpatialContext および FdoIDestroySpatialContext コマンドをサポートします SDF プロバイダは FdoICreateSpatialContext コマンドをサポートしますが FdoIDestroySpatialContext コマンドはサポートしません 空間コンテキスト API 15

22 用語集 許容差 (Tolerance) 特定の空間テストで 2 つの点が同じとみなされるほど近接している状態を判別するのに使用します FDO では 許容差の値は 軸に沿った距離としてではなく ある位置の周りの半径として使用されます ほとんどの場合 点と点との間の距離は ~ より小さい ではなく ~ と同じか より小さい という述語を使用して許容差と比較されます X と Y の許容差がどちらも 0.05 の場合 点 B(1.0, 1.0) は点 A(0.96, 0.96) および点 C (1.04, 1.04) と同じだとみなされますが 点 D(0.96, 0.94) あるいは点 E(1.04, 1.06) と同じだとはみなされません 相互の関係は 可換的ではありません つまり 点 A は点 C と同じではありません isequivalentto 述語を同じデータに繰り返し適用すると 常に同じ結果が得られます 16 第 1 章 FDO の基本操作

23 エンタープライズプロバイダ 2 この章では エンタープライズプロバイダ (Oracle ラスター および SQL Server) に接続して設定する方法について説明します エンタープライズ FDO プロバイダのシステム要件 オペレーティングシステム FDO とそのエンタープライズプロバイダは次のバージョンの Windows オペレーティングシステム上で動作します XP Pro 2000 Pro 2003 Server FDO とそのエンタープライズプロバイダは Windows Vista オペレーティングシステム上で動作します オートデスクでは Autodesk 空間データファイル (SDF) 形式を除いて FDO プロバイダの接続先となる基になるファイルやデータベースについて Vista との互換性があることを保証できません Vista との互換性については ファイルやデータベースのベンダーに問い合わせて確認してください FDO とそのエンタープライズプロバイダ (SQL Server を除く ) は RedHat Linux EL 4 上で動作します データソースのバージョン 次の表に FDO プロバイダのテストが済んでいるファイル形式 ドライバ および RDBMS のバージョンを示します FDO プロバイダ 所有者 認定対象 その他のサポート ( ただし特別な テストは行われていません ) Oracle オートデスク 11g および 10gR2 Express Standard Enterprise の各エディションをサポート ラスター オートデスク DEM JPG2K DTED MrSID ECW PNG ESRI Grid TIFF SQL Server オートデスク 2005 SP2 Express Standard Enterprise の各エディション 9i(10g または 11g クライアントを使用してアクセス ) SQL Server 2000 SP4 17

24 データソースに関する特記事項 Oracle 文字セットの設定 データが正しく挿入または選択されるように サーバと同じ文字セットか サーバで設定されている文字セットのサブセットを使用して コンピュータを設定してください NLS_CHARACTERSET パラメータの値は CHAR および VARCHAR2 列のエンコードに使用される文字セットを示します NLS_NCHAR_CHARACTERSET パラメータの値は NCHAR および NVARCHAR2 列のエンコードに使用される文字セットを示します これらの値のことをそれぞれ データベース文字セットおよび国別文字セットとも呼びます sqlplus でこれらの値やそれ以外の値を参照する場合は select * from NLS_DATABASE_PARAMETERS を実行してください 9i 以降では 国別文字セットの値は既定で Oracle の UTF16 の名前である AL16UTF16 になります データベースの文字セットを変更する場合は Globalization Support Guide (10gR2 ドキュメント番号 B14225 または 11g ドキュメント番号 B ) を参照してください コンピュータのテキストの入力言語を設定するには [ 地域と言語のオプション ] ダイアログの [ 言語 ] タブを使用します このダイアログにはコントロールパネルからアクセスできます 接続 Oracle プロバイダを使用するには 最低要件として Oracle クライアントがインストールされていることが必要です または サーバをインストールすることもできます Oracle ODBC ドライバ Oracle クライアントまたはクライアント / サーバのインストール処理では 関連する Oracle ODBC ドライバもインストールされます [ スタート ] > [ 設定 ] > [ 管理ツール ] > [ データソース (ODBC)] > [ ドライバ ] にアクセスすると Oracle in <...> という形式で表示されます ここで <...> は Oracle のエディション (XE など ) を示します バージョン管理 FDO よりも前のリリースでは バージョン管理 ( ロックおよび長いトランザクション ) 用の Oracle Workspace Manager の使用が既定で有効になっていました FDO 以降では OWM は既定で無効になっています したがって バージョン管理のサポートも無効になっています バージョン管理を再び有効にする方法については FDO Developers Guide で Oracle に関する付録を参照してください 18 第 2 章エンタープライズプロバイダ

25 SQL Server 文字セットの設定 3.3 よりも前のリリースの SQL Server 用 FDO プロバイダでは 入力は データストアのある SQL Server インスタンス上で設定された文字セットに基づいて処理されます 3.3 よりも前のリリースの FDO または 3.3 よりも前のリリースで作成されたデータストアを使用する場合は SQL Server インスタンスの Server Collation プロパティで示されている文字セットを使用する言語でコンピュータが設定されていることを確認してください SQL Server プロバイダ 3.3 以降では すべての入力が自動的に Unicode UCS2 文字として処理されます したがって クライアントとサーバの文字セット間の関係を決めるこの規則は無関係になりますが 例外が 1 つあります SQL Server で FDO 3.3 を使用してデータストアとフィーチャスキーマを作成し 他のユーザが 3.3 よりも前のリリースの FDO を使用してアクセスすることを想定する場合は ジオメトリプロパティの名前付けに使用する文字を A-Za-z0-9_$ のセットに制限してください 接続 SQL Server データベースへの接続は標準の ODBC コンポーネントを通じて確立されます このコンポーネントは Windows オペレーティングシステムと一緒にインストールされています そのため このことを目的として SQL Server クライアントをインストールする必要はありません ユーザ管理とデータストア管理 SQL Server プロバイダの API ではユーザ管理とデータストア管理がサポートされています そのため このことを目的として SQL Server クライアントをインストールする必要はありません フィーチャ一覧 次の表に コマンド用 スキーマ機能用 および FDO API のセットアップとツール用の主なフィーチャを示します Y は コマンドまたは属性がその特定のプロバイダでサポートされていることを示します 注 : 各フィーチャの詳細については 5 ページの フィーチャの説明 のセクションを参照してください Feature Oracle Raster SQL Server Commands Connection Y Y Y List Datastores Y Y Y Create Datastore Y Y Y Destroy Datastore Y Y Y Describe Schema Y Y Y Apply Schema Y Y Y Destroy Schema Y Y Y Get Spatial Contexts Y Y Y Create Spatial Context Y Y フィーチャ一覧 19

26 Feature Oracle Raster SQL Server Destroy Spatial Context Y Y Select Y Y Y Select Aggregates Y Y Y Insert Y Y Update Y Y Delete Y Y SQL Command Y Y Transactions Y Y Locking Y Y Long Transactions Y Y Schema Capabilities Schema Overrides Y Y Foreign Schemas Y Y Associations Y Y Data Property Constraints Y Y Inheritance Y Y Object Properties Y Y Setup and Tools Feature Schema Serialization Y Y Y Feature Data Serialization Y Y Y XML Configuration Y Y Y 接続 API 次の表に 各プロバイダの接続プロパティを示します T は true を示し F は false を示します 重要な詳細については 該当する注を参照してください Provider/Properties Default Required Protected Enumerable Notes Autodesk.Oracle Username T F F 1 Password T T F 1 Service T F F 2 DataStore F F T 3 Autodesk.Raster 4 DefaultRasterFileLocation F F F 5 Autodesk.SqlServer 6 Username T F F 7 Password T T F 7 Service T F F 8 DataStore F F T 9 ConnectionString F T F 20 第 2 章エンタープライズプロバイダ

27 注 : 1 ユーザ名とパスワードの追加方法の詳細については ユーザ管理 API のトピックを参照してください 2 Service プロパティの値は <Oracle Home> NETWORK ADMIN ディレクトリにある tnsnames.ora ファイル内のエントリを示します エントリの形式は < ネットサービス名 > = ( ) です エントリは Net Configuration Assistant を使用してローカルのネットサービス名を追加することによって作成されたものです 3 1 つの Oracle インスタンスに多数のデータストアを格納できます データストアのリストを取得するには Oracle サービスへの保留中の接続を開きます 詳細については スタートアップ のトピックを参照してください 4 ラスターファイル形式については 22 ページの ラスタープロバイダでサポートされているファイル形式 を参照してください 5 これはファイル名です 名前付きのファイルはローカルファイルシステムにあります 6 SQL Server プロバイダでは SQL Server インスタンスへの接続に Windows ODBC コンポーネント ( 特に SQLDriverConnect 関数 ) が使用されます 7 自分の Windows ユーザ名が管理者によってリモートの SQL Server に既に追加されている場合や ローカルコンピュータ上の SQL Express インスタンスに接続する場合は Username および Password プロパティの値を指定する必要はありません SQL Server 認証を使用して接続する場合は 管理者によって追加されたユーザ名とパスワードを指定する必要があります 管理者権限で SQL Server インスタンスに接続する場合は FDO のユーザ管理 API を使用してユーザを追加できます 8 ODBC データソースアドミニストレータが認識する SQL Server のリストにサーバ名を表示できる場合は FDO を使用して接続できます Service プロパティの値としてリストに出現するリモートの SQL Server の名前を使用します ローカルホスト上で実行されている SQL Express インスタンスに接続する必要がある場合は Service プロパティの値として < ホスト名 > SQLEXPRESS または. SQLEXPRESS を使用します 必ず SQL Server サービスをローカルコンピュータ上で実行してください リモートの SQL Server のリストを表示するには 次の手順を実行します 1 Windows の [ スタート ] メニューから [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] > [ データソース (ODBC)] の順にクリックします [ODBC データソースアドミニストレータ ] ダイアログボックスが表示されます 2 [ODBC データソースアドミニストレータ ] ダイアログボックスで [ ユーザー DSN] タブをクリックし [ 追加 ] をクリックします [ データソースの新規作成 ] ダイアログボックスが表示されます 3 [ データソースの新規作成 ] ダイアログボックスで [SQL Server] が表示されるまでスクロールし 選択して [OK] をクリックします [SQL Server に接続するための新規データソースを作成する ] ダイアログボックスが表示されます 4 [SQL Server に接続するための新規データソースを作成する ] ダイアログボックスで [ サーバ ] というラベルのスピンボックスの下向き矢印をクリックし SQL Server のリストを表示します 9 SQL Server から見た場合 これはデータベースです SQL Server への接続が保留状態の場合は 14 ページの データストア管理 API を使用してデータストアを作成できます データストアを作成した後 DataStore 接続プロパティを設定し もう一度接続オブジェクトの Open メソッドを呼び出すことで データストアに接続できます 接続 API 21

28 ラスタープロバイダでサポートされているファイル形式 次のファイル形式がラスタープロバイダでサポートされています Format File Extension Description JPEG.jpg,.jpeg Joint Photographic Experts Group JPG2K.jp2,.j2p,.j2c,.j2k,.jpc,.jpk Joint Photographic Experts Group MrSID.sid Multi-Resolution Seamless Image Database PNG.png Portable Network Graphic TIFF.tif,.tiff Tagged Image File Format DEM.dem Digital Elevation Model ECW.ecw Enhanced Compressed Wavelet DTED.dt0, dt1,.dt2 Digital Terrain Elevation Data (Windows Only) ESRI Grid.asc,.adf ESRI ASCII and Binary Grid Files (Windows Only) NITF.ntf National Imagery Transmission Format (Windows Only) コマンド機能 1 番目の表に コマンドクラス名の一覧を示します コマンドが実行する動作の詳細については API のリファレンスマニュアルを参照してください 2 番目の表に コマンドの属性を示します 属性の意味の詳細については API のリファレンスマニュアルで FdoICommandCapabilities クラスのエントリを参照してください Y は コマンドまたは属性がその特定のプロバイダでサポートされていることを示します Command Class Name Oracle Raster SQL Server FdoISelect Y Y Y FdoISelectAggregates Y Y Y FdoIInsert Y Y FdoIDelete Y Y FdoIUpdate Y Y FdoIDescribeSchema Y Y Y FdoIDescribeSchemaMapping FdoIApplySchema Y Y FdoIDestroySchema Y Y FdoIActivateSpatialContext Y Y FdoICreateSpatialContext Y Y FdoIDestroySpatialContext Y Y FdoIGetSpatialContexts Y Y Y FdoICreateDataStore Y Y FdoIDestroyDataStore Y Y FdoIListDataStores Y Y FdoICreateSDFFile FdoISQLCommand Y Y FdoIAcquireLock FdoIGetLockInfo Y Y Y 22 第 2 章エンタープライズプロバイダ

29 Command Class Name Oracle Raster SQL Server FdoIGetLockedObjects Y FdoIGetLockOwners Y FdoIReleaseLock Y FdoIActivateLongTransaction Y FdoICommitLongTransaction Y FdoICreateLongTransaction Y FdoIDeactivateLongTransaction Y FdoIFreezeLongTransaction FdoIGetLongTransactions Y FdoIRollbackLongTransaction Y FdoICreateSpatialIndex Y Y FdoIDestroySpatialIndex Y Y FdoIGetSpatialIndexes Y Y 注 : データストアを作成および破棄する機能は フィーチャスキーマを作成および破棄する機能に関連付けられています データストアを作成するには データストアのプロパティの値を指定します これらのプロパティの詳細については 14 ページの データストア管理 API を参照してください Attribute Oracle Raster SQL Server Parameters Timeout SelectExpressions Y Y SelectFunctions Y Y SelectDistinct Y Y SelectOrdering Y Y SelectGrouping Y Y ユーザ管理 API この API を使用して Oracle MySQL SQL Server プロバイダに対してユーザを追加または削除できます また この API を使用して権限をユーザに与えることができます これらの操作を実行するには 管理者権限を持つユーザとしてプロバイダに接続し 接続を保留状態にする必要があります これらの操作は FdoUserManager オブジェクトのメソッドを呼び出して実行します このオブジェクトを作成するには静的メソッド FdoUserManager::Create を呼び出します ユーザ管理 SQL コマンド 次の表に メソッドとプロバイダとの対応を示します 操作列には クラス FdoUserManager 内のメソッドの名前があります ブール値を返すメソッドの場合は プロバイダから返されるブール値が表中に記載されています 操作を実行するメソッドで プロバイダがその操作をサポートしている場合は プロバイダによって実行される SQL 文が表中に記載されています ユーザ管理 API 23

30 Operation MySQL Oracle SQL Server Notes AddUser(name, password) ApplyWindowsUse r(domain, name) AssignRoleOrPri vilege(name, roleorpriv) create user name identified by password create user name identified by password exec = = pwd ; exec = = dbcreator Not supported Not supported EXEC = 'name'"domain/name grant roleorprivon *.* to name grant roleorpriv to name 1,2,3 Not supported 4,5 DropUser(name) drop user name drop user name exec = name ; EXEC = 'name GetDatastores() FdoIListDatasto res GetDbUsers() select user as name from mysql.user GetDbUsers(inDa tastore) GetRolesOrPrivi leges() GrantAccessToDa tastore(user, datastore) select distinct grantee as name from information_sch ema.schema_priv ilges where table_schema = indatastore select distinct privilege_type from information_sch ema.user_privil eges where grantee like root % order by privilege_type grant all on datastore.* to user FdoIListDatasto res select grantee as name from sys.dba_role_pr ivs order by grantee Not supported select role as role from sys.dba_roles order by role Not supported FdoIListDatastores 7 use master and then for each user on server, drop table Temp_RoleMembers52; create table Temp_RoleMembers52 (DbRole varchar(50), MemberName varchar(128), MemberSID varchar(50)); insert into Temp_RoleMembers52 execute sp_helprolemember; drop table Temp_RoleMembers52 use indatastore; select name from sysusers where hasdbaccess=1 order by name asc; select name as role from sysusers where issqlrole=1 order by name USE datastore; exec = user ; exec = = user ,11, 第 2 章エンタープライズプロバイダ

31 Operation MySQL Oracle SQL Server Notes GrantAccessToDa tastore(user, datastore) GrantAccessToDa tastore(user, datastore, priv) RevokeAccessToD atastore( user, datastore, priv) RevokeRoleOrPri vilege(user, roleorpriv) SupportsDatasto regrants() SupportsWindows Authentication( ) grant priv on datastore.* to user revoke priv on datastore.* from user revoke roleorprivilege on *.* from user.. exec = = user ; exec = = user Not supported USE datastore; exec = user ; exec = = user ; use master Not supported use datastore; exec = = user ; use master revoke roleorpriv fromuser Not supported 16 True False True 17 False False True 18 注 : 1 新しい MySQL ユーザは権限を持たない状態で作成されます たとえば コンピュータの MySQL インスタンスで newuser という新しいユーザを作成したとします C: >mysql -u newuser -p を実行してログインします 次に mysql> show grants for current_user; を実行します 結果の文字列は GRANT USAGE ON *.* TO 'newuser'@'%' IDENTIFIED BY PASSWORD '*94BDCEBE19083CE2A1F959FD02F964C7AF4CFC29' となります これは newuser が権限を持たず ローカルにのみログインできることを意味します ユーザに既定の権限を与えるには ユーザ名とデータストアの引数を指定して FdoUserManager::GrantAccessToDatastore() を呼び出します 2 新しい Oracle ユーザには F_USER_ROLE ロールが割り当てられます この情報の取得に使用される SQL 文は select granted_role from sys.dba_role_privs where grantee = 'username'; です 新しい Oracle ユーザには 無制限のテーブルスペース 任意のインデックスタイプの実行 任意のプロシージャの実行の各権限が割り当てられます この情報の取得に使用される SQL 文は select privilege from sys.dba_sys_privs where grantee = 'username'; です F_USER_ROLE のロールが割り当てられる結果として 新しい Oracle ユーザには権限の長いリストが割り当てられます SQL 文 select privilege from sys.role_sys_privs where role = 'F_USER_ROLE'; を使用すると このリストの内容を調べることができます このリストは drop user alter user analyze any create user alter session drop any view create session drop any index drop any table grant any role lock any table alter any index alter any table create any view create any index create any table create procedure delete ユーザ管理 SQL コマンド 25

32 any table drop any synonym insert any table select any table update any table drop any sequence alter any sequence create any synonym create any sequence grant any privilege select any sequence global query rewrite および grant any object privilege です また F_USER_ROLE は default table の権限も持っています SQL 文 select table_name,privilege from sys.role_tab_privs where role = 'rolename'; を使用すると これらの内容を調べることができます 3 ストアドプロシージャ sp_login を使用して作成された新しい SQL Server ユーザには 1 つのシステム権限 db_creator が割り当てられます ユーザは SQL Server 認証を使用してログインできます データストアに対する既定の権限をユーザに与えるには GrantAccessToDatastore(username, datastore) を呼び出します 4 このメソッド呼び出しの結果を確認するには GetDBUsers() を呼び出します 5 ユーザの権限は Oracle インスタンスで定義されたすべてのデータストアにわたって拡張されます 6 Windows ユーザを削除するには (SQL Server のみ ) 引数の形式を L domain name user name とします 7 同じ情報を DataStore プロパティの接続プロパティ辞書から取得できます MySQL SQL コマンド mysql> show databases; では データベース ( データストア ) 名がリストされます Oracle では ユーザ名とデータストア名が Oracle ユーザとしてクラス化されます Oracle SQL コマンド SQL> select username from dba_users; では データストア名とユーザ名が示されます 8 すべてのユーザがリストされます SQL Server からはユーザ権限だけでなくユーザ名も報告されます MySQL に接続していて AddUser を使用してユーザを作成した場合は USAGE がその権限として表示されます SQL Server に接続していて AddUser を使用してユーザを作成した場合は db_creator がその権限として表示されます 9 特定のデータストア内のすべてのユーザが そのデータストア内で持つ権限とともにリストされます MySQL に接続していて 2 つの引数の GrantAccessToDatastore を使用した場合 特権はそのメソッドのノートにリストされます 10 MySQL でサポートされている権限のリストは ALTER ALTER ROUTINE CREATE CREATE ROUTINE CREATE TEMPORARY TABLES CREATE USER CREATE VIEW DELETE DROP EXECUTE FILE INDEX INSERT LOCK TABLES PROCESS REFERENCES RELOAD REPLICATION CLIENT REPLICATION SLAVE SELECT SHOW DATABASES SHOW VIEW SHUTDOWN SUPER および UPDATE で構成されます 11 Oracle でサポートされているロールのリストは AQ_ADMINISTRATIVE_ROLE AQ_USER_ROLE AUTHENTICATED_USER CONNECT CTXAPP DBA DELETE_CATALOG_ROLE DMUSER_ROLE DM_CATALOG_ROLE EJBCLIENT EXECUTE_CATALOG_ROLE EXP_FULL_DATABASE F_SCHEMA_ROLE F_USER_ROLE GATHER_SYSTEM_STATISTICS GLOBAL_AQ_USER_ROLE HS_ADMIN_ROLE IMP_FULL_DATABASEJAVADEBUGPRIV JAVAIDPRIV JAVASYSPRIV JAVAUSERPRIV JAVA_ADMIN JAVA_DEPLOY LOGSTDBY_ADMINISTRATOR MGMT_USER OEM_MONITOR RECOVERY_CATALOG_OWNER RESOURCE SCHEDULER_ADMIN SELECT_CATALOG_ROLE WKUSER WM_ADMIN_ROLE および XDBADMIN で構成されます 26 第 2 章エンタープライズプロバイダ

33 12 SQL Server でサポートされている権限のリストは db_accessadmin db_backupoperator db_datareader db_datawriter db_ddladmin db_denydatareader db_denydatawriter db_owner db_securityadmin および public で構成されます 13 このオーバーロードメソッドは 2 つの引数 ( ユーザ名とデータストア名 ) を受け取ります このメソッドは データストアに接続するときに 1 組の既定の権限をユーザに与えます MySQL の場合の権限は alter alter routine create create routine create temporary tables create view delete drop execute index insert lock tables references select show view および update です SQL Server の場合の権限は db_datareader db_datawrtier および db_ddladmin です 結果を確認するには GetDBUsers(<datastore>) を呼び出します 14 このオーバーロードメソッドは 3 つの引数 ( ユーザ名 データストア名 および権限名 ) を受け取ります このメソッドは 名前付きデータストアに対する指定された権限をそのユーザに与えます MySQL プロバイダでは GrantAccessToDatastore(<user>, <datastore>) 呼び出しによって割り当てられるもの以外の権限を与えることはできません SQL Server プロバイダでは public 権限を除いて サポートされているすべての権限を与えることができます 結果を確認するには GetDBUsers(<datastore>) を呼び出します 15 このメソッドは 3 つの引数 ( ユーザ名 データストア名 および権限名 ) を受け取ります このメソッドは 名前付きデータストアに対する指定された権限をそのユーザから削除します ロールを * に設定した場合 プロバイダはデータストア内のすべての権限をユーザから削除します この場合 SQL Server プロバイダはデータベースユーザもデータストアから削除します ユーザのログイン状態は変わりません 16 このメソッドは 2 つの引数 ( ユーザ名 およびロールまたは権限名 ) を受け取ります このメソッドは 指定されたロールまたは権限を削除します 17 True の場合 GrantAccessToDatastore メソッドを 2 つと RevokeAccessToDatastore メソッドを呼び出すことができます 18 True の場合 ApplyWindowUser メソッドを呼び出すことができます データストア管理 API 次の表に 各プロバイダのデータストア管理プロパティを示します T は true を示し F は false を示します Provider/Properties Default Required Protected Enumerable Notes Autodesk.Oracle DataStore T F F 1 Password T T F 2 Description F F F LtMode NONE F F T 3...LockMode NONE F T F TableSpace F F F 4 Autodesk.SqlServer DataStore T F F 1 データストア管理 API 27

34 Provider/Properties Default Required Protected Enumerable Notes Password T T F 2 Description F F F LtMode FDO F F T 3 LockMode FDO F F T 5 注 : 1 データストアは フィーチャスキーマを適用できるデータソース内のコンテナです 2 データストアはパスワードで保護されます 3 LtMode は Long Transaction Mode( ロングトランザクションモード ) を表します Oracle では 取り得る値は OWM および NONE です OWM は Oracle Workspace Manager を表します NONE は ロングトランザクションとロックがサポートされていないことを意味します OWM は それらがサポートされていることを意味します 4 TableSpace プロパティに値を指定しない場合 データストアは既定の USERS テーブルスペースに作成されます それ以外の場合 データストアは名前付きのテーブルスペースに作成されます 5 LockMode は 持続ロックがサポートされているかどうかを示します FDO は 持続ロックを維持するための追加の列がクラステーブルにあることを意味します NONE は 持続ロックがサポートされていないことを意味します Oracle の場合と同様に LtMode はロングトランザクションと関連性があります LockMode と LtMode は 必ず両方を FDO にするか 両方を NONE にする必要があります つまり 両方が有効になるか 両方が無効になります 空間コンテキスト API 次の表では データストアの作成をサポートしているプロバイダ (Oracle および SQL Server) の空間コンテキストプロパティの既定値を定義し ラスタープロバイダによって画像ファイルから抽出される空間コンテキストプロパティの例を示します Properties/Provider Oracle SQL Server Raster Notes Coordinate system Cartesian Cartesian Cartesian Extent type Static Static Static 1 Extent Not NULL Not NULL Not NULL 2 Unit dimension XY XY XY 3 XY tolerance Z tolerance Active False False T 5 28 第 2 章エンタープライズプロバイダ

35 注 : 1 静的な範囲型とは 範囲が空間コンテキストの作成時に FdoICreateSpatialContext コマンドを使用して定義されることを意味します 動的な範囲型とは フィーチャが追加されると範囲が変更される場合があり したがって 常にすべてのフィーチャを囲い込むことを意味します 2 各種のプロバイダで AGF テキスト形式で表される既定の範囲は次のとおりです Oracle および SQL Server: POLYGON (( , , , , )) ラスター : POLYGON (( , , , , )) 3 次元は範囲の次元です 直接には設定されません 4 16 ページの 許容差 (Tolerance) を参照してください 5 Oracle および SQL Server プロバイダでは 複数の空間コンテキストを定義できます したがって アクティブではないリーダー内にコンテキストを表示できます 例外メッセージ Connection Not Established( 接続が確立されません ) この例外メッセージは どちらかの SQL Server への閉じた接続が存在し DataStore プロパティの接続プロパティ辞書オブジェクトの EnumeratePropertyValues が呼び出されたときに発生します Membership of the public role cannot be changed( パブリックロールのメンバーシップを変更できません ) この例外メッセージは SQL Server への保留中の接続が存在し GrantAccessToDatastore(<user>, <datastore>, L public ) が呼び出されたときに発生します 例外メッセージ 29

36 30 第 2 章エンタープライズプロバイダ

37 エンタープライズプロバイダによって使用される RDBMS クライアントのインストール 3 はじめに Oracle プロバイダを操作するには Oracle データベースクライアントが同じコンピュータにインストールされていることが必要です この章では Oracle 10g リリース 1 データベースの Windows XP および Linux x86 (RHEL3) へのインストール および Oracle 10g フルクライアントの Linux x86 (RHEL3) へのインストールについて説明します SQL Server プロバイダの操作には SQL Server クライアントのインストールは必要ありません このプロバイダは Windows XP にインストールされている ODBC ドライバを使用して SQL Server データベースと通信します SQL Server クライアントがご使用のコンピュータ上で利用できると便利であるため SQL Server 2000 クライアントと SQL Server 2005 クライアントのインストールについて説明します Windows 上での Oracle データベースのインストールおよび構成 インストーラの取得 以下の情報を使用して Oracle 10g リリース 1 のインストールに使用するセットアップバイナリを取得します フルデータベース クライアント またはインスタントクライアントをインストールすることができます 以下の手順では フルデータベースのインストール方法について説明します 1 を参照します 2 Oracle Database 10g Release 1 ( ) for Microsoft Windows (32-bit) をクリックします Oracle Technology Network Developer License Terms ページが表示されます 3 輸出制限の声明文およびソフトウェア使用許諾契約を確認してください チェックボックスをクリックして I Accept をクリックすると Oracle Database 10g Release 1 ( ) のページが表示されます 31

38 4 10g_win32_db.zip のリンクをクリックすると [File Download] ダイアログボックスが表示され ファイルを開くか保存するかを尋ねてきます [Save] をクリックすると ファイルシステムブラウザのダイアログボックスが表示され ここでファイルをデスクトップに保存できます 5 ファイルをデスクトップに解凍します このアクションにより Disk1 という名前のフォルダがデスクトップ上に作成されます このフォルダに setup.exe が入っています 古いバージョンの除去 Oracle の新しいバージョンをインストールには 古いバージョンを除去する必要があります 以下の手順では Oracle データベース全体をアンインストールします 1 [ スタート ] [ プログラム ] [Oracle - OraDb10g_home1] [Oracle Installation Products] のメニューパスから [Universal Installer] を選択します 2 インストーラウィンドウで [Deinstall Products] をクリックします ダイアログボックス内で適切に選択します 3 インストーラウィンドウで [Cancel] をクリックします 4 ファイルシステムから Oracle フォルダを削除または除去します このフォルダは Oracle の新しいバージョンをインストールするとき再作成されます この操作を行うとき 権限の問題が発生することがあります 1 つの例では Oracle DLL がまだ使用中であることが問題になりますが この問題は再起動することにより解消されます インストーラの実行 Disk1 の setup.exe をダブルクリックすると インストーラは既定値で orcl という名前のデータベースを作成します このオプションのチェックを外すと 後で Database Configuration Assistant を使用してデータベースを作成します インストールの結果 OracleCSService が開始します データベースの作成 [ スタート ] [ プログラム ] [Oracle - OraDb10g_home1] [Configuration and Migration Tools] のメニューパスから [Database Configuration Assistant] を選択します 手順 3 の [Database Identification] で [Global Database Name] というラベルのテキストボックスに 完全修飾名 (<root>.domainname) を入力すると 完全修飾名の <root> が SID (Oracle システム識別子 ) というラベルのテキストボックスに表示されます この例で使用される完全修飾名は r10102.ads.autodesk.com です 注 : 完全修飾名のルートは 8 文字以下にしてください Oracle はある目的でルート名を切り捨て 別の目的では切り捨てません 混乱しないように注意してください システムアカウントを作成する手順で 既定のアカウント (SYS, SYSTEM DBSNMP および SYSMAN) を使用します 後で FDO ユーザマネージャ API を使用して 独自のアカウントを作成することができます 既定値アカウントのパスワードを必ず指定してください この例ではパスワードに test を使用します 32 第 3 章エンタープライズプロバイダによって使用される RDBMS クライアントのインストール

39 データベースとデータベースコンソールサービスが実行中であることを確認してください [ 管理ツール ] フォルダの [ サービス ] アイコンをクリックします アクセスパスは [ スタート ] [ プログラム ] [ 設定 ] [ コントロールパネル ] [ 管理ツール ] です [ サービス ] ウィンドウでは OracleServiceR10102 および OracleDBConsoler10102 のような名前を持つ 2 つのサービスが表示されます どちらも開始の状態であることが必要です リスナの追加 Net Configuration Assistant を使用して データベース接続要求を調べるために TCP ポートをリッスンするサービスを追加します [ スタート ] [ プログラム ] [Oracle - OraDb10g_home1] [Configuration and Migration Tools] のメニューパスから [Net Configuration Assistant] を選択します このアシスタントを使用して リスナ構成を追加します 既定値文字列 LISTENER をリスナ名の値に使用します プロトコルに TCP を選択します デフォルトポート 1521 を使用します 使用するコンピュータのシンボルホスト名をホストの値に使用します リスナサービスが実行中であることを確認します [ 管理ツール ] フォルダの [ サービス ] アイコンをクリックします アクセスパスは [ スタート ] [ プログラム ] [ 設定 ] [ コントロールパネル ] [ 管理ツール ] です [ サービス ] ウィンドウに 名前が OracleOraDb10g_home1TNSListener で状態が開始になっているサービスが表示されます C: oracle product Db_1 NETWORK ADMIN の listener.ora ファイルを編集します 以下のような LISTENER のエントリが表示されています LISTENER = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = otwshak.ads.autodesk.com)(port = 1521)) ) (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC)) ) ) ) サービス名の追加 Net Configuration Assistant を使用して ローカルサービス名を追加します この名前は ホスト上で実行しているデータベースを表します この名前は 2 つの方法で使用します 最初の方法は Oracle 用の FDO プロバイダに接続するときに サービスプロパティの値として使用します 2 番目の方法は sqlplus 接続文字列内で使用します この手順は ローカルデータベース用またはリモートデータベース用のサービス名を構成するのに使用できます 次の例では 上記でインストールについて説明した ローカルデータベース用のサービス名を構成します Windows 上での Oracle データベースのインストールおよび構成 33

40 [ スタート ] [ プログラム ] [Oracle - OraDb10g_home1] [Configuration and Migration Tools] のメニューパスから [Net Configuration Assistant] を選択します アシスタントを使用して ローカルネットサービス名の構成を追加します アシスタントでは サービス名として Global Database Name を使用することを推奨します グローバルデータベース名として r10102.ads.autodesk.com を割り当てたことを後で思い出してください プロトコルの値に TCP を選択します ポートの値に 1521 を選択します ホストのシンボル名をホストの値に使用します tnsnames.ora ファイルでサービス名のエントリを見つけ sqlplus を使用してサービス名に接続することによって サービス名が構成されていることを確認します C: oracle product Db_1 NETWORK ADMIN の tnsnames.ora ファイルを編集します R10102 または実際にサービスに使用した名前のエントリが表示されています エントリは以下のように表示されます R10102 = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PRO TOCOL = TCP)(HOST = otwshak.ads.autodesk.com)(port = 1521)) ) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = r10102.ads.autodesk.com) ) ) サービスに接続できることを確認するには cmd.exe ウィンドウで以下のコマンドを実行します 1 sqlplus/nolog 2 sqlplus>connect sys/test@r10102 as sysdba 場合によっては Credential retrieval failed というメッセージの ORA エラーを受け取ることがあります これはシステムを再起動すると解決します これで FDO Oracle プロバイダを使用してサービスに接続する準備ができました Linux 上での Oracle データベースのインストールおよび構成 はじめに 次に RHEL3 コンピュータ上での Oracle データベースのインストールおよび構成について詳しく説明します 34 第 3 章エンタープライズプロバイダによって使用される RDBMS クライアントのインストール

41 インストール インストーラの取得 以下の情報を使用して Oracle 10g を Linux 上にインストールするのに使用するインストーラを取得します フルデータベース クライアント またはインスタントクライアントをインストールすることができます 以下の手順では フルデータベースのインストールに使用するインストーラを取得する方法について説明します インストーラを取得するには : 1 を参照します 2 FREE DOWNLOAD Download Oracle Database 10g Release 2 をクリックします 3 Oracle Database 10g Release 1 ( ) for Linux x86 をクリックします 4 YES, I accept the License Terms and Export Restrictions and I acknowledge that I have reviewed and understood the agreement and agree to use the language I selected in entering into this agreement をクリックします 5 I Accept the licence agreement をクリックします これにより html に移動します 6 ship.db.lnx32.cpio.gz をクリックします これにより ファイルが Linux コンピュータにダウンロードされます Web ページから取得した以下の 2 つの指示によって cpio ファイルは Linux コンピュータのホームアカウントの Disk1 と呼ばれるディレクトリにアンバンドルされます 7 linuxterminal> gunzip ship.db.lnx32.cpio.gz 8 linuxterminal> cpio idmv < ship.db.lnx32.cpio インストール手順書の取得 インストールには手動による手順が多数あります したがって インストールの手順書が必要になります 以下の項目は インストールドキュメント内の一連の手順に対応しています 1 ship.db.lnx32.cpio.gz のリンクと同じ Web ページで Installation guides and general Oracle Database 10g documentation can be found here の here をクリックします これにより ページがロードされます 2 Oracle Database 10g Release 1 (10.1) Documentation for Linux x86 が表示されるまで下方にスクロールします 3 Oracle Database Quick Installation Guide 10g Release 1 ( ) for Linux x86 の PDF をダウンロードします Linux 上での Oracle データベースのインストールおよび構成 35